選び方と基礎知識

妊娠中における脂溶性ビタミン摂取について!葉酸サプリに脂溶性ビタミンが入っていても大丈夫?

更新日:

脂溶性ビタミン

ビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがありますが、どちらも多くの葉酸サプリには含まれています。

しかし、脂溶性ビタミンは妊娠中の摂取は控えたほうが良いという話もあります。

はたしてそれは本当なのでしょうか?

今回は、妊娠中の脂溶性ビタミンの摂取についての解説をしていきます。

妊娠中の脂溶性ビタミンの摂取は控えたほうが良いのか

結論から言いますと、過剰摂取に気をつければ妊娠中に脂溶性ビタミンを摂取しても問題ありません。

脂溶性ビタミンは過剰分が尿によって排出はされないので、過剰に摂取すると体内に蓄積されていき過剰症を引き起こすことがあります。

摂取量に十分注意さえすれば、むしろ積極的に摂取すべき栄養素です。

葉酸サプリに含まれる脂溶性ビタミンの摂取推奨量と効果

葉酸サプリによく含まれている脂溶性ビタミンは以下の3つです。

  • ビタミンA
  • ビタミンD
  • ビタミンE

脂溶性ビタミンはこの3つの他にもビタミンKがありますが、葉酸サプリに含まれていることはほとんどありません。

しかし、ビタミンKは血液凝固阻止薬ワルファリンと非常に相性の悪い薬です。

まれに葉酸サプリにビタミンKが入っている場合がありますので、ワルファリンの投与を受けている人は十分に注意しましょう。

それでは、それぞれの脂溶性ビタミンの摂取目安量と効果について見ていきます。

ビタミンAの摂取目安量と効果

まずはビタミンAから見てきましょう。

摂取目安量

  ビタミンAの摂取目安量(μgRAE/日)
18歳~29歳女性 650
30歳~40歳女性 700
妊娠初期・中期 +0
妊娠後期 +80
授乳期 +450

厚生労働省ではこのように設定されています。

妊娠初期から中期にかけては一般女性と同じ摂取量で問題ありません。

しかし、後期以降は付加的に摂る必要があります。

ちなみに18歳以上の女性の上限摂取量は2,700μg/日です。

これ以上の摂取は過剰摂取になりますので気をつけましょう。

妊娠中におけるビタミンAの過剰摂取は奇形児が生まれてしまう原因です。

効果

ビタミンAの摂取の主な効果は以下の2点があります。

  • 妊娠後期の胎児の成長に不可欠
  • 赤ちゃんのために授乳中の母乳にビタミンAが含まれる

ビタミンAは妊娠最後の3ヶ月で胎児の成長に不可欠な成分です。

胎児の成長を促すため、母体から胎児に胎盤を通じてビタミンAを供給します。

また、授乳期間になると母乳にビタミンAが分泌されるために更に摂取が必要となるでしょう。

ビタミンDの摂取目安量と効果

続いてはビタミンDの摂取目安量について見ていきましょう。

摂取目安量

  ビタミンDの摂取目安量(μg/日)
妊娠中 7.0
授乳期間中

8.0

厚生労働省の定めるビタミンDの摂取目安量はこのようになっています。

付加量ではないので注意しましょう。

またビタミンDは直射日光を浴びることによって体内で生産されます。

上記の表はその体内生産量は含まず、食事やサプリメントでの摂取量です。

したがって、直射日光に当たる時間が一般よりも少ない方はビタミンDの摂取量を増やす必要があります。

効果

ビタミンDの主な効果は以下の通りです。

  • カルシウムの吸収を促し、骨の成長を助ける
  • 「くる病」「低カルシウム血症」などの母乳栄養児の病気の予防
  • ウイルスや細菌から身体を守る

ビタミンDは消化管のカルシウム吸収を促し、強い骨を作ります。

よってビタミンDを十分に摂取することは、「くる病」「低カルシウム血症」などの小児の病気の予防につながるでしょう。

また、ウイルスや細菌などの体内に侵入してくるものを撃退してくれる働きもあります。

妊娠中の母体はもちろん、赤ちゃんにとってもビタミンDの摂取はとても大切な成分です。

ビタミンEの摂取目安量と効果

最後にビタミンEについて見ていきましょう。

摂取目安量

  ビタミンEの摂取目安量(mg/日)
成人女性 6.0

現在の日本人の平均的な生活で、一日の平均摂取量は女性は5.5~6.6mg/日です。

このことから、通常の食事からビタミンEを摂取出来ていれば特に気にする数値ではないと言えるでしょう。

効果

ビタミンEの効果は以下の通りです。

  • フリーラジカルのダメージから身体を守る
  • 血行促進

ビタミンEは抗酸化作用によって、フリーラジカルのダメージから身体を守る働きがあります。

動物実験で胎児仮死を引き起こした要因であると結果が出たフリーラジカルです。

動物実験の結果がそのまま人間に当てはまるというわけではありませんが、妊娠中は特にフリーラジカルには注意した方がよいでしょう。

更にビタミンEには血行促進の作用もあります。

妊娠中は胎児の成長に伴い、血行不良になりがちですので積極的にビタミンEを摂取して血行を促すと良いでしょう。

脂溶性ビタミン摂取の注意点

冒頭でも触れましたが、脂溶性ビタミンを摂取する際の注意点はなんといっても過剰摂取です。

水溶性ビタミンと違って、脂溶性ビタミンは水に溶けないので過剰分は尿と一緒に排泄されずに肝臓や脂肪組織に貯蓄されていきます。

その結果、過剰症を引き起こすことになるでしょう。

脂溶性ビタミン摂取の際は必ず摂取目安量を守って摂取しましょう。

脂溶性ビタミンの過剰摂取で起こりうる障害

脂溶性ビタミンの過剰摂取で起こりうる障害を、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンEそれぞれについて見ていきましょう。

ビタミンAの過剰摂取

ビタミンAの過剰摂取で起こりうる障害は以下の通りです。

  • 吐き気、頭痛、めまい、目のかすみなどの症状
  • 脳脊髄駅の上昇
  • 筋肉協調運動障害
  • 中枢神経への影響
  • 肝臓の異常
  • 骨や皮膚の変化
  • 頭蓋内や骨格の異常(子供が過剰摂取した場合)
  • 妊婦の健康障害
  • 胎児奇形

などの様々な障害が起こり得ます。

定められた上限を超えないように、サプリメントなどによる摂取は十分に注意するようにしましょう。

ビタミンDの過剰摂取

ビタミンDの過剰摂取で起こりうる障害は以下の通りです。

  • 高カルシウム結晶
  • 肝障害、軟組織の石灰化障害
  • 食欲不振、心臓不整脈などの非特異的症状
  • 成長遅延(乳児)

このような障害のリスクがあります。

ビタミンDの過剰摂取の原因のほとんどは、サプリメントによる摂取です。

通常の食事からビタミンDを過剰摂取する可能性は非常に低いです。

したがってビタミンDの含まれるサプリメンの摂取には十分に含有量に注意して摂取しましょう。

ビタミンEの過剰摂取

通常、ビタミンEの摂取による健康の危険や害は無いとされています。

しかしマウス実験では、ビタミンEの過剰摂取が妊娠への悪影響の可能性を示唆する結果が出ています。

マウスの実験結果が人間にそのままあてはまるわけではありませんが、妊娠中という大切な時期ですのでリスクはなるべく回避しておきたいものです。

ですのでやはり、摂取目安量を守って摂取すべきです。

葉酸サプリに脂溶性ビタミンが入っていても大丈夫か

結論から言いますと、摂取目安量を守っていれば葉酸サプリに脂溶性ビタミンが入っていてもなんら問題はありません。

ビタミンAに関しては妊娠最後の3ヶ月で胎児の成長に不可欠な重要な成分になります。

授乳中でも母乳にビタミンAが分泌される為によりいっそう必要となってくるでしょう。

ですのであえてビタミンAを入れている葉酸サプリも多くあります。

同じようにビタミンDもビタミンEも妊娠中・授乳中に大切な栄養素となっていますので必ず摂取量を確認しつつ、時には担当の医師などにも相談して過剰摂取には気をつけながら摂取するようにしましょう。

水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの違い

水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの違いはなんでしょうか?

それぞれを大きく分類する特徴は以下の通りです。

水溶性ビタミン

その名の通り、水に溶けやすいビタミンです。

血液などの体液に溶け込み、余分であれば尿として排出されます。

その性質から、多量に摂取したとしても排出されていくので体内の量が多くなりすぎることはあまりありません。

ビタミンB群、ビタミンCなどが水溶性ビタミンに当たります。

脂溶性ビタミン

脂溶性ビタミンは水には溶けずに油にとけやすく、熱にも比較的強い性質があります。

肝臓や脂肪組織におもに貯蔵され、身体の機能を正常に保つ働きをします。

水溶性ビタミンのように過剰分が尿で排泄されないので、摂りすぎは過剰症を引き起こすことがあります。

ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKが脂溶性ビタミンに当たります。

まとめ

  • 脂溶性ビタミンは余った分は水溶性ビタミンのように排泄されずに蓄えられる
  • 脂溶性ビタミンは過剰摂取の危険性がある
  • 妊娠中でも過剰摂取に気をつければ脂溶性ビタミンは摂取しても大丈夫
  • 葉酸サプリに脂溶性ビタミンが入っていても大丈夫

何度も繰り返しになってしまいますが、脂溶性ビタミンは過剰摂取には十分注意しましょう。

そして摂取量に気を付ければ、妊娠中や授乳中にも母体や赤ちゃんの健康をサポートしてくれる重要な栄養素の一つです。

過剰摂取について不安であれば医師などに十分に相談し、正しい容量で安全に摂取するようにしましょう。

-選び方と基礎知識

Copyright© ハロー!葉酸サプリ , 2018 All Rights Reserved.