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葉酸を摂らない場合のお話!摂る場合とではどのくらい違うの?神経管閉鎖障害の発症リスクは?

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葉酸を摂らない場合のお話

葉酸サプリの摂取はメリットが多いです。

2000年にその必要性が発表されてから、最近では徐々に妊娠=葉酸というイメージが浸透してきました。

しかしそれでも葉酸サプリは必要ない、と思っている方もいるでしょう。

そこでこの記事では葉酸を摂らない場合のお話をしたいと思います。

摂る場合と摂らない場合の差や神経管閉鎖障害の発症リスクをお伝えします。

葉酸サプリを摂らない場合のリスクと対策

葉酸サプリは胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしてくれることで知られ、その場合の摂取推奨期間は妊娠前から妊娠3ヶ月です。

しかしビタミンの一種である葉酸は妊娠中以外でも欠かせない栄養素ですので、妊娠中期以降や授乳中も適切に取り入れることが必要でしょう。

葉酸サプリを摂らない場合は、胎児の障害リスクとの関係やその対策法を知る必要があります。

厚生労働省が葉酸の摂取を推奨する理由

葉酸摂取の必要性は、厚生労働省が2000年に発表しました。

葉酸サプリを摂らなくてもよいと思っている方は、なぜ国がこのような発表を行った理由をまず知りましょう。

  • 諸外国の研究で、サプリ等による葉酸摂取が神経管閉鎖障害の発症リスクを低減するという複数の成績がでてるから
  • 葉酸が神経管閉鎖障害の発症に関係するという医学的な根拠が示されているから
  • 欧米諸国を中心に1990年代より葉酸摂取による神経管閉鎖障害の発症リスクの低減対策が実施されているから
  • 人工中絶が増えた影響で上の対策効果は明確にできないが、最近のサウスカロライナのデータから効果が示唆されているから
  • 中国の研究成果をもとにすると、日本でも葉酸摂取によって発症リスクが低減するとわかったから
  • 日本でも、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の発症が増えていて、食生活の多様化により葉酸摂取が不十分な人が増加すると考えられるから

<参照:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性 等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について/厚生労働省

神経管閉鎖障害の発症率が高く問題となっていた国では、熱心に研究が行われ日本よりも10年早く対策がうたれました。

日本では国と国民の間で神経管閉鎖障害に対する問題意識に差があるため、未だに葉酸摂取の必要性が全国民に浸透していない状態です。

神経管閉鎖障害が増加すると、胎児の流産・死産・人工中絶の数が増えるでしょう。

私たちは食生活の多様化によって葉酸を正しく取り入れることが難しい環境に居ます。

ですので、赤ちゃんを元気に産んであげるためにもしっかり葉酸を摂取しましょう。

葉酸サプリによる神経管閉鎖障害の予防率

諸外国では、もともとの生活スタイルや食生活の変化から胎児の神経管閉鎖障害が増えていました。

その対策として、日本よりもかなり早くから葉酸摂取の必要性について研究をしていましたのです。

葉酸と神経管閉鎖障害の予防ついての関連は、以下の諸外国による研究から確認できます。

諸外国によるの研究結果

葉酸サプリによる神経管閉鎖障害予防率の研究結果の抜粋です。

サプリの摂取期間は妊娠1か月以上前から妊娠3か月まで、葉酸量は0.36~0.4㎎(360~400㎍)です。

地域 対象 結果
1983 英国 NTDの既往歴のある妊婦 86%のリスク低減
1999 中国北部 妊娠を計画している女性 79%のリスク低減

(※NTDとは二分脊椎などの神経管閉鎖障害のことです。)

<参照:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性 等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について/厚生労働省

このような研究から、葉酸による神経管閉鎖障害の予防率はかなり高いことがわかるでしょう。

上記以外の研究では、1㎎(1000㎍)を超える葉酸摂取によって予防効果を調査しているものもあります。

しかし葉酸の上限量は1㎎(1000㎍)なので注意しましょう。

諸外国における葉酸摂取の推奨実態

葉酸摂取と神経管閉鎖障害予防の関係から、以下のように様々な国で、葉酸の必要性を国民にむけて伝えています。

地域 対象 勧告値(1日) 勧告内容
オーストラリア 妊娠計画中 500㎍以上 食品・サプリ
カナダ 妊娠計画中 400~800㎍以上 サプリ
中国 妊娠計画中 400㎍以上 サプリ
アイルランド 妊娠しそう 400㎍以上 食品・強化食品・サプリ
ノルウェー すべての女性 400㎍ 食品
南アフリカ すべての女性 400㎍ サプリ
オランダ 妊娠計画中 500㎍ サプリ
英国 妊娠計画中 400㎍以上 食品・強化食品・サプリ
米国 すべての女性 400㎍ 食品・強化食品・サプリ

このように様々な国で、葉酸摂取の必要性を国の機関が国民に勧告しています。

特に英国ではもともと神経管閉鎖障害の発症率が高く問題となっていたため、これらの対策によって現在の発症率はかなり低くなっています。

葉酸の必要性が国民に浸透しているだけでなくサプリや強化食品が日ごろから身近に売られているので、日本人のように抵抗が大きくないのでしょう。

サプリを飲まないで葉酸を補う場合

厚生労働省はサプリでの葉酸摂取をすすめています。

なぜならそれは、食品による葉酸摂取が難しいからです。

葉酸は、調理や体内吸収の過程で多くの部分が破壊されてしまいます。

そんな扱いにくい葉酸を吸収しやすく合成した葉酸サプリこそが、厚生労働省のおすすめです。

それでもサプリは飲みたくないという方のために、サプリを飲む場合と飲まない場合で必要な摂取量を比較してみましょう。

  サプリ(合成葉酸) 食品(天然葉酸)
成人女性(非妊娠) 120㎍ 240㎎
妊娠前〜妊娠初期3か月 +400㎎ +800㎎
妊娠中期以降 +120㎎ +240㎎
授乳中 +50㎎ +100㎎

<参照:葉酸サプリの過剰摂取にご注意を!上限量と目安量について!副作用の症状は?/ハロー!葉酸サプリ

妊娠中と授乳中の葉酸付加量は上の通りです。

これらの付加量を食事で補うというのはなかなか難しいです。

葉酸が多く含まれる食品については以下を参考にしましょう。

しかし、これだけの量を食事で補おうとするとその他の栄養素が不足したり過剰になったりと容易ではありません。

それゆえに、厚生労働省では葉酸サプリの活用を勧めているのです。

葉酸サプリを摂らない場合の言い分と回答

葉酸サプリは助産施設でも摂取を推奨されることがあります。

それでも葉酸サプリを摂らない人の言い分とそれに対する回答をまとめました。

  • 葉酸サプリの効果がわからない
  • 神経管閉鎖障害がよくわからない
  • 自分の母親に必要ないと言われた
  • 葉酸サプリで奇形児が生まれると聞いた
  • 価格が高い
  • ニオイが嫌い
  • サプリに抵抗がある
  • 面倒くさい・続かない
  • すでに妊娠してしまっている

葉酸サプリの効果がよくわからない

葉酸サプリの効果は、神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎)の発症リスクの低減です。

また葉酸は私たちの体にとって必ず必要なビタミンの一種であり、赤血球の成熟させる役割を持ちます。

神経管閉鎖障害がよくわからない

神経管閉鎖障害は、主に先天性の脳や脊椎の癒合不全のことをいいます。

脊椎の癒合不全を二分脊椎といい、出生時に腰の中央あたりに腫瘤があるものが最も多いでしょう。

また、脳に腫瘤のある脳瘤や脳の発育ができない無脳症などがあります。

これらは葉酸サプリの摂取により、そのリスクを下げることができると知られています。

自分の母親に必要ないと言われた

葉酸摂取の必要性が正式に発表されたのは日本では2000年、諸外国では1990年頃です。

その為、親世代が妊娠・出産するころはまだ葉酸による障害リスク低減の効果が知られていませんでした。

近年では日本人の食生活の多様化により、自覚のないまま葉酸不足に陥っている可能性があります。

葉酸の摂取は以前よりも必要性が増していますが、強力なアドバイザーである母親たちは葉酸の知識に乏しいことがほとんどです。

葉酸サプリで奇形児が生まれると聞いた

葉酸が奇形児の直接の原因になるという発表は存在しません。

しかし、葉酸とともにサプリに配合されているビタミンAが奇形児の要因となる可能性はあります。

サプリの乱用や併用をしてビタミンAを過剰摂取しない限りは問題ありません。

価格が高い

野菜・乳酸菌・美容成分といった様々な栄養成分が配合されている豪華な葉酸サプリは、1日あたりのランニングコストも200円以上とやや高価です。

ですが、必要な成分に的を絞ったサプリ選びをすることでコストは抑えることができます。

ニオイが嫌い

葉酸サプリはニオイがきついものが多いです。

一度試してニオイが原因で続けられなかった方は、飲みやすさを工夫した葉酸サプリを選ぶといいでしょう。

サプリに抵抗がある

大切な時期だから食事由来の栄養にこだわりたい、添加物が気になるという方は多いです。

しかし、あまりに過敏になってしまうと減らせるリスクも減らせません。

どうしても気になる、という方はオーガニックに近いサプリを選ぶのがいいでしょう。

面倒くさい・続かない

正直なところ、葉酸サプリを摂取しない人の言い分で一番多いのはこちらです。

もともと健康に対する興味が乏しいか妊活期間が短い場合がほとんどですが、お腹の赤ちゃんの健康を考慮した行動は子育ての第一歩でしょう。

面倒くさいという理由で飲まなかったのであれば、意識を改めましょう。

すでに妊娠してしまっている

神経管閉鎖障害の発症リスク低減には妊娠前から妊娠3か月までの葉酸摂取が必要と言われています。

しかし、間に合わなかったという方も今から飲み始めるといいでしょう。

「多くの研究報告と諸外国の対応では、葉酸の摂取時期を、少なくとも妊娠1か月以上前から妊娠3か月までとしている。

一方、妊娠が判明してからの摂取でも効果がみられたとする報告もある。

<引用:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について/厚生労働省

また妊娠中期以降も葉酸は付加的に必要となるので、健康維持の観点からも摂取するのがおすすめです。

まとめ

  • 葉酸による神経管閉鎖障害の予防率はかなり高い
  • 妊娠前から妊娠3か月の摂取が大事
  • 他の国でも葉酸の摂取が推奨されている
  • 日本では葉酸サプリの浸透率が低い
  • 葉酸を食事で補うのは難しい
  • 厚生労働省は吸収力を高めた合成葉酸のサプリ摂取を推奨
  • 健康維持の観点でも葉酸は大切

葉酸の摂取によって神経管閉鎖障害のリスクは下げることができます。

妊娠を計画している方は、ぜひ葉酸サプリを摂取しましょう。

葉酸サプリは先輩ママや助産施設の方に勧められて飲み始めることが多いですが、一方で勧めてくれる人がおらず飲まずに妊娠が継続してしまう方もいます。

まだまだサプリが身近に感じられない方もいると思いますが、正しい情報をしっかり知り、ご自身と赤ちゃんの健康を守りましょう。

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